ツインボーカルが駆け抜ける、メジャーキーJ-Rockの王道

ツインボーカルが駆け抜ける、メジャーキーJ-Rockの王道

kazumae
kazumae
2026/6/18
レビュー対象
Arise (Live at Budokan)
Funk Galactica 青春✖️FUNK✖️Galaxy
77/ 100

爽やかなドライビングギターでスタートするこの曲、男女のツインボーカルで歌い上げる「Arise」はまさに王道のJ-Rockチューンだ。聴けばわかるが、サビの開放感がとにかく特徴的で、ライブで言うならラスト直前か、中盤の締めあたりで流れれば非常に盛り上がりそうな仕上がりを見せている。 VAN HALEN、あるいは日本で言うなら SIAM SHADE のメジャーキーチューンに近いジャンルなのかなと思う。おそらくギターのアレンジへの関わり方がそう感じさせているのだろう。この手の曲を10代の頃にコピーしていた世代としてはド真ん中なので、ある種の贔屓目で聴いてしまっているところはあるかもしれない。(こういう曲はギターで弾いていて単純に楽しい) 作者の言う「明るいアニソン」という表現はぴったりだが、全体としては独自の物語を語るというより、聴き手が自分の状況を重ねやすい「余白のある定型」を意図的に選んでいる印象がある。込み入った叙事ではなく「共に立ち上がる」という感情の動きそのものを届けることに振り切った世界観、という風に取れる。 内省的でスローテンポな曲も多いSUNO楽曲の中で、ここまで明るく、力強く、まっすぐに駆け抜けていく一曲はむしろ貴重だ。理屈抜きで拳を上げたくなる——そんなシンプルな高揚感を求めているなら、ぜひ一度ライブ音源ならではの臨場感ごと味わってほしい。