
曲紹介
ギターのコードストロークが単独で鳴り響き、そこへドラムとベースが雪崩れ込む——往年のロックの王道を踏襲したイントロから幕を開ける一曲。T. Rexやジョーン・ジェットの系譜に連なる、メロディよりも和音の塊の強さで押し出すスタイルが全編を貫く。歪んだギター、跳ねるリズム、シンプルで力強いコードワークが、聴き手の身体を否応なく揺らしていく。 歌詞が描くのは、グレーな空の下、濡れた道を走る冴えない一日。ワイパーが刻むリズム、信号待ちのフロントガラス越しの景色。けれど主人公は「関係ない」と繰り返し、深呼吸ひとつで肩の力を抜いていく。比べるな、焦るな、このペースでちょうどいい——背伸びをしない等身大の肯定が、軽やかなトーンで連なっていく。 ラジオ越しのうるさいギター、スピーカーから響くフレーズに身体が動き出す。サビの「Raise it up / Turn it up / Shake it up」という畳みかけは、曇天すらも最高に変えてしまうロックの原始的な高揚そのもの。Hands in the air——両手を上げて火を感じろ、と。冴えない日常を、鳴らす音量ひとつで塗り替えていく、爽快でストレートなロックナンバーだ。
投稿: kazumae
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